6.21.2011

パーマカルチャーの集い ~アースシップ in Taos①~

お久しぶりです。
ブログをなかなか更新せず、バークレーにはすっかり夏がやってきました。
日本の夏とは全く違いますが、夏と聞くとわくわくしちゃいます。

さて、私は先月5月後半から18日間かけて、California→ Nevada →Utah →Colorad →New Mexico →Alizona へと車で旅に出かけてきました。

アメリカに住みだして、Californiaからほとんど出たことのない私にとって、この旅は特別なものでした。毎日大自然に囲まれ、見たこともない植物たちを観察し、そしてNative Americanや数えきれないくらいたくさんの文化に触れることができました。
最近は、身体も心もバタバタする毎日でしたが、この旅で心身とも浄化し、そして新たなエネルギーを自分の中に満たすことができました。


旅で撮った写真とともに、その素晴らしさをみなさんと少しずつシェアしていきたいと思います。
今日は、この旅でのメインであったアースシップを紹介したいと思います。



アースシップとは?
http://earthship.com/
アースシップはNew mexico 州にあるTaosという町に存在します。
このアースシップという建物、そして運動は、建築家のMichael Reynolds によって始められました。彼が70年代に缶や瓶の廃棄問題に興味を持ち、どんどん伐採されていく木ではなく、世の中にどんどん増えていく廃棄(缶や瓶、そして古いタイヤ)を使った建築を始めました。
そして2011年現在にかけて、Taosだけではなく、世界中に建てられているアースシップは全て廃棄物やリサイクルされたもので建てられています。

建物の外観は、たくさんの人の目を引く素晴らしいものですが、それがすべて廃棄物でできているとはほんとに驚きです。近づいてみると、壁やいろんなところに瓶や空き缶が埋め込まれていて、その輝きはまるで宝物のようです。それにこの壁は瓶や空き缶をセメントの間に埋め込むことで、耐性のある壁になるそうです。それにセメントの使用量も減らせます。



建物の中から一部の壁を見ると、土がいっぱいつまったタイヤが積まれてできた壁が見えました。
建物の耐性のためはもちろん、建物内の保湿性を高める働きもするそうです。廃棄物をリサイクルして使うというだけではなく、一つ一つの素材を分析し、それを土やセメントと組み合わせることでその建物の一部としてして重要な働きがあることがわかりました。

これだけでも私はかなり感動しましたが、私がとてもアースシップで本当に学びたいことはここからです。
ニューメキシコへ行った人はわかるかもしれませんが、ここは乾燥地帯です。アースシップのコミュニティーがある場所は、農業など全くできないほどの砂漠です。周りには全く何もありません。しかし、アースシップは完全に独立したコミュニティーなのです。使う電気は自分でつくり(ソーラーor 風力)、もちろんシャワーで使うお湯も太陽の力です。

そして、使う水もすべて雨水を貯め→浄化し、建物内で飲料水and 台所用水→グレーウォーター(使用し汚れた水をトイレを流したり、植物に与えたりする)→ブラックウォーター(そしてさらに汚れた水を、太陽の力で下水処理し、外の鑑賞用植物に与える) といったようにサイクルになっています。なので、限られた雨を貯めておくこと、そしてそれを建物中で再利用することで、うまく水が回っているのです。


乾燥地帯ならではこその知恵ですね。乾燥地帯を旅して、水の大切さを改めて実感したし(とにかく喉がずっと渇いてました...)、アースシップに滞在する中で、私の飲む水が空から恵まれたもので、そして私の使った水がまたトイレや、植物へと使われると思うと、全てが一つのものであるように感じました。太陽の光も、雨も、全てが存在して初めて、私たちが安心して暮らすことができる。そして人間が作り出した廃棄物を使い、建てられたアースシップは偉大な自然と、そして愚かにも偉大にもなる人間の融合の場だと思いました。
アースシップについてはまだまだ語ることが山ほどあります。特にFood Productionについては次のブログで書かせてもらいます。写真もたくさんあるので。

私はまだ勉強中ですが、アースシップについてもっと知り、いつか日本に建てるプロジェクトをMichaelとともに進めたいです。彼は忙しい人なので、今回は会えませんでしたが、インターンシップの方たちとたくさん話をすることができました。アースシップはインドや中国、ハイチなど被災地でのプロジェクトがたくさんあります。とくにこれから、ぜひ日本でのアースシッププロジェクトが行えるように今から少しずつ学んでいきたいと思います。そしてたくさんの人と一緒にアースシップを建てれるように、広めていきます。





1 件のコメント:

  1. これ、俺も見に行きたいな。
    将来的に、こんな自立した環境で都市生活をおくるのが俺の夢です。
    Urban farming, geodesic dome, solar panelと水の浄化システム、その他まだまだ勉強しなきゃいけない事が山積みだ〜。

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