11.29.2011

Fermentation in Japanese way  納豆作り

アメリカに戻ってきてちょうど1週間。時差ぼけはあまり感じないものの、1ヶ月間滞在した日本とは違う環境に慣れるのに、少し戸惑ってしまう。
いっぱい書きたいことはあるけど、文章にするまでに頭の整理が必要そうです。
日本から帰ってきて思ったこと、「日本食が恋しい。」
SFのジャパンタウンや近所のBerkeley Bowlで日本食は簡単に手に入るのですが、日本で食べるのとなんとなく違う。それに値段も高めです。
わざわざ輸入されてきたものは、新鮮さもなくなり、無駄なエネルギーが費やされているようで、あまり買う気にはなりません。
特に納豆は、冷凍されたものを輸入するので、あんまりおいしくない。
でも、最近はローカルな納豆も売ってて、オーガニックで新鮮なものもあります。だけど、値段が高いんです。1パック500円くらい。毎日食べるには高すぎるなぁ、と思います。
I realize that it has been almost one week since I came back here from Japan.
I have so many things to tell and write, but I need to organize my thoughts first.
A first thing I want to say, ''I really miss Japanese food!''.
I have lots of good foods in Japan I want to bring here and already miss them.
I can get some in Japantown or the Berkeley Bowl, but I don't think that they are fresh or delicious as I had in Japan.
Especilly, I don't really like foods come from faraway countries because they are not fresh anymore and take a lots of energy (fuels, people, money...etc) to bring. I want to think what I can cook and eat Japanese with our local products more. And I'd like share with a lot of friends.

ということで、自分で納豆を作ってみました。
友達のユミさんからオーブンの種火を利用して大豆を発酵させた、というのを聞いていたので私もできるかも!と思い、調べたところ、予想以上にたくさんの納豆作りレシピが出てきました。こんなにたくさんの人が納豆作りをしていたなんて嬉しいです。とても参考になりました。
しかも、作り方は簡単。大豆を一晩水に浸し、それを蒸し、熱い大豆に少し納豆菌を混ぜて、あとは24時間発酵させるだけです。
Today, I'd like to introduce one of my favorite Japanese foods which is called Natto.
I know some of them already tried and didn't like because of their stickiness and stinks.
But I believe that Natto is a super food beacuse it's a fermented food made of soybeans is rich in vegetable protein.
I used to eat Natto almost every morning when I was in Japan, but I can't do same things here because it's not fresh and expensive. I'm so happy that we recently have our local Natto in Bayarea, but I think it's too expensive to eat everyday.
So, I decide to make my own Natto. I think making Natto is very simple and we can get so many recipes from the internet.
Soaking Beans, Steaming Beans, Mixing Natto-kin (Starter) with steaming hot beans, and Fermenting!!



発酵中に、オーブンを使われないように、ちゃんとメモも貼りました。I need some attentions not to open the oven while fermenting beans.

24時間後、表面が白っぽくなってます。24hours later, we can see white colors on their surface.


ネバネバしてきました。納豆だ。It's so sticky sticky! Yey!


I think making my own Natto is so much fun and want to share with many friends. Although I'm not sure that I can make many people who don't like Natto change their mind, I'll try to discover some new recipes of Natto and share with them! I believe that Natto will be as famous as Kombucha in Bayarea someday.

冷蔵庫で数日寝かすとおいしくなるらしいので、今待っているところです。楽しみ楽しみ。
今度、みんなで作った納豆の試食会やりましょう。
私の次のミッションは、納豆をどうやってアメリカ人に受け入れてもらえるか。発酵食は人気なのになぜか納豆はなかなか難しいみたい。このネバネバがおいしいのになぁ。新しいレシピ考えてみます。

11.17.2011

関西パーマカルチャー

久しぶりのブログです。
というのも10月末から1ヶ月間、日本に一時帰国しています。
もう来週の月曜にはバークレーへ帰るのですが、まだまだ日本にいたいよ~と思えるほどわくわくすることだらけの滞在でした。

特に私が今回印象に残ったことは、日本のパーマカルチャーのみなさんと繋がることができたことです。ここ2週間で3回もワークショップなどに参加できたことを嬉しく思います。
こんなに素敵な出会いができたこと、学べたことを少しずつみんなに紹介できたらな、と思っています。

私が今回お世話になったのは関西パーマカルチャーのみなさんです。
http://pckansai.exblog.jp/


関西パーマカルチャーの本部は神戸市北区の淡河にあります。三ノ宮から一日数本しかないバスに乗り、コトコトと山の中を進んでいくと、とても静かで緑に囲まれた淡河に到着です。
パーマカルチャー本部は、なんだかおばあちゃん家に帰ってきたな~という気持ちにさせてくれるほどホッとするような佇まいでした。初めてとは思えないほど私はすぐにリラックスできちゃいました。

家の裏にはパーマカルチャーガーデンが広がっています。

スパイラルガーデンもステキです。

カエルさんも私たちをお出迎え。


ランチには、淡河(おうご)で育てられた「オーゴニック米」の新米を頂きました。
午前中には木造エンジニアであるサチベイさんの「効率的なエネルギープランニング」講座を受けました。サチベイさんの考えるパーマカルチャー的暮らし方はとても興味深く学ぶことがとってもたくさんありました。自分が今からできること、エネルギーの計算の仕方、そしてどう使うか、とてもわかりやすく説明をしてもらいました。特に興味深かった「1985運動」。        http://to1985.net/      私もぜひ参加したいです。                                             午後からは森の案内人である豊さんと一緒に山登りに行きました。小雨の森はとっても気持ちよくって、自分たちが木々に守られていることを感じることができました。森の中で見つけた木や草木の名前や歴史をひとつひとつ詳しく教えて頂きました。豊さんは、森の植物たちをまるで彼の友達を紹介するように説明してくれます。その木の成長の仕方やふるまいで、その子達のキャラクターがわかってきます。そんなかわいい草木や、かっこいい木々に出会うたびみんな心がわくわくしました。またみんなで一緒に森に行きたいです。  今回の1Day体験講座、とても楽しむことができました。関西に住んでる人には(もちろん関西以外の人にも)ぜひ行ってみてほしい場所です。

  

 



10.09.2011

雨上がりは散歩日和

昨日の大雨の後、こんなにキレイに晴れるのか、というほど今日はとっても良い天気でした。
雨上がりの匂いが好きで、雨のあとの晴れの日が好き。
こんな完璧な天気の日にお友達のユミさんとバークレーヒルを散策してきました。

                               


車を運転しない2人にとって、ダウンタウンから歩いてすぐのところにこんなにのんびりできる散歩コースがあるのはとても有難いです。
バークレーの北側にある丘の上には昔から建っているかわいい家がたくさんあります。住宅街ばかりで急な坂道が多いため、普段はあまり行く機会はなかなかありません。でも、それらの坂道をどんどんのぼって行き、くねくねした道を進んでいくと、そこには小さな秘密の小道がたくさんあるんです。




これらはBerkeley Pathwaysと呼ばれて、なんと136の小道があるらしいです。Berkeley PATH Wanderers Association という団体が、ボランティアを集めながら、この小道についての地図を作り、それにみんなが楽しめるように道を安全にキレイに保っているそうです。数か月前に手に入れた地図を頼りに、私たちは散策していきました。なんだか宝探しをするみたいで、小道を見つけるたびに、わくわくしました。まわりの家のキレイな庭を見るのも楽しかったし、(あひるや鶏にもたくさん会えました。)それに、道沿いに咲いている草木や花を観察するのも楽しい。特に野生のブラックベリーを食べれたこともおいしい思い出です。きっと季節ごとにこれらの小道も変わっていくだろうな。
今回は、10くらいしか見つけれなかったけれど(3時間の散策で)、次に新しい小道が見つけれることを楽しみにしています。バークレーだけでなく、オークランドヒルやアルバニーにも秘密の小道はあるらしいです。興味のある人は、ぜひ一緒に行きましょう。みんなで行けたらきっと新しい発見も広がって楽しいだろうなぁ。

10.06.2011

小さい秋見つけた

私のFavoriteの季節がやってきました~。
秋です。秋です。
ベイエリアにいると日本よりもほとんど四季を感じることができませんが、それでも小さいところに季節を見つけることができます。
昨日、ガーデニングのお仕事をさせてもらってるお庭でこーんなキレイな秋を見つけました。
バークレーの秋です。
なんてキレイな色なんでしょう。いろんな色が入り混ざっていて、誰にも触られてていない自然なアートですよね。こんな色を人間がだそうと思ってもなかなかできない。見てるだけでホッと一息ついてしまう。そんな癒しの秋です。日本では紅葉を見るのが大好きで、近所の葉の色が変わるたび、わくわくしました。バークレーでは落葉樹よりも常緑樹のほうが多いんです。だからいつ見てもグリーン。それもキレイですが、私はこうやって季節によって衣替えをする木が大好きです。でも、バークレーにはよく見れば、ギンナンの木(実はないんです。。。)やカエデなどの木がたくさんあります。時間があればいつもは急いでいる道をゆ~っくり歩いて良く見てください。きっと小さい秋が見つかりますよ。                              

9.29.2011

自然から頂く色たち

少し前に始めたばかりですが、最近草木染めにはまっています。
ずーっと気になっていたのに、時間がないからなぁ、とか理由をつけてなかなか始めれなかったのですが、やっぱりやり始めるともう一日中そのことで頭がいっぱい。
草や花や木を見るたびに、どんな色が出るんやろうと考えるのがとても楽しいんです。
そんなきっかけをくれたのはBerkeley Eco House で開催されたワークショップでした。みんな初めての人たちが集まり、試行錯誤しながらやってみました。そのとき私たちが使った植物のほとんどが私たちのまわりですぐ手に入るものでした(玉ねぎの皮、アボガドの種やフェネルや黒豆、モミジの葉、ターメリックなど)。




今までは、植物から、育てて食べる喜びや、ハーブやアロマなので癒されることを楽しんでいましたが、植物が持っている色の美しさを知ることは、私にとって新しい発見でした。食べることのできない植物の部分もこんな有効に使えるなんて!感動でした。

家に帰って早速まわりにある植物で色を頂きました。例えばレモンの葉と枝や西洋梅の葉や、ブラックベリーのとげとげした葉など、普段は使えない(剪定した後、コンポスト行き)部分が、ミミズのえさになる前にキレイな色を頂く。それはとても良い活用法のように思います。
全部の植物からキレイな色を頂けるとは限らないけど(色が薄いものもたくさんある)、それもまた季節ごとに違っておもしろいかもしれません。花が咲く前と後では同じ植物でも色が違うそうです。
明日もどんな色に出会えるか楽しみです。

9.28.2011

種ひとつの革命

久しぶりのブログです。
書こう書こう。。と思いつつもあっという間に夏が終わりに近づいてしまいました。
ブログをちゃんと更新している人たち、ほんとにすごいな~って思います。
続けるって大切なこと。
私はすぐに肩に力が入っちゃうので、もっと力をぬいて、ゆっくり自分の書きたいことを書いていきたいと思います。
しばらくは日本語だけになりそうです笑。

では、今日は私の庭からとれたかわいいレタスの種さんたちを紹介します。


この夏は彼らのおかげでおいしいサラダがいっぱい食べれて感謝していたのに、そしたらこーんなにたくさんの種も頂いちゃいました。「来年も楽しむんやで~。」と言っているみたいです。
種ってほんとに不思議。こんな小さいひとつの種が数か月でおいしいレタスに変わる。これは魔法みたいな話だと思う。私が今日庭で手に入れたレタスの種を、友達や近所のみなさんに分けたら、きっとみーんなが毎日獲れたてのおいしいサラダが食べれるだろうな。種が欲しい人はぜひ教えてくださいね。ぜひみんなとシェアしたいです。
レタスの他にもいんげんやらルッコラなどの種ももうすぐ収集できると思うので、お楽しみに。
みんなの庭でとれたいろんな種を集めて交換できる場を作れたらいいな、と思ってます。

ちなみに私の住むバークレーでは、Seed Libraryがあり、種を借りることができます。野菜の種を借りて、野菜の収穫後、その種を収集しそれを種の図書館に返すという仕組みです。本と違って、借りたそのものを返すのではなく、新しい世代の種を返すということです。すごい良いアイディアですよね。種を買わなくてもいろんな野菜が育てれるし、種はどんどん増えていくから、たくさんの人たちが借りることができる。こういう図書館がもっと世界中に増えたらいいな。
http://www.ecologycenter.org/basil/

7.10.2011

Taste like great memories

It's time to harvest fruits in our garden. This is first year to harvest Black Berries and Strawberries. I love their sweetness and sourness.  And we also enjoy yummy Plums and Lemons. I love harvesting fruits because the fruits always tell us the season and lead us to remember our great old memories. I always remember my mom's homemade plum juice and pickled plums (Umeboshi) when I harvest plums. Even though I harvest in Berkeley, I still think that we are connected by memories about plums. This is how I enjoy and thank for harvesting fruits. Come to our garden to harvest with me if you are around. I want to enjoy harvesting together and hope to make great memories for next generations. 


We share strawberries with squirrels. (sometime I need to be competitive....)

 Black berries are protected by these prickly stems. (I hope we can manege their wildness.)


Honeyed Lemons are my favorite!

We need a ladder to pick plums at the top of trees. (Birds can get them easily.......)

6.21.2011

パーマカルチャーの集い ~アースシップ in Taos①~

お久しぶりです。
ブログをなかなか更新せず、バークレーにはすっかり夏がやってきました。
日本の夏とは全く違いますが、夏と聞くとわくわくしちゃいます。

さて、私は先月5月後半から18日間かけて、California→ Nevada →Utah →Colorad →New Mexico →Alizona へと車で旅に出かけてきました。

アメリカに住みだして、Californiaからほとんど出たことのない私にとって、この旅は特別なものでした。毎日大自然に囲まれ、見たこともない植物たちを観察し、そしてNative Americanや数えきれないくらいたくさんの文化に触れることができました。
最近は、身体も心もバタバタする毎日でしたが、この旅で心身とも浄化し、そして新たなエネルギーを自分の中に満たすことができました。


旅で撮った写真とともに、その素晴らしさをみなさんと少しずつシェアしていきたいと思います。
今日は、この旅でのメインであったアースシップを紹介したいと思います。



アースシップとは?
http://earthship.com/
アースシップはNew mexico 州にあるTaosという町に存在します。
このアースシップという建物、そして運動は、建築家のMichael Reynolds によって始められました。彼が70年代に缶や瓶の廃棄問題に興味を持ち、どんどん伐採されていく木ではなく、世の中にどんどん増えていく廃棄(缶や瓶、そして古いタイヤ)を使った建築を始めました。
そして2011年現在にかけて、Taosだけではなく、世界中に建てられているアースシップは全て廃棄物やリサイクルされたもので建てられています。

建物の外観は、たくさんの人の目を引く素晴らしいものですが、それがすべて廃棄物でできているとはほんとに驚きです。近づいてみると、壁やいろんなところに瓶や空き缶が埋め込まれていて、その輝きはまるで宝物のようです。それにこの壁は瓶や空き缶をセメントの間に埋め込むことで、耐性のある壁になるそうです。それにセメントの使用量も減らせます。



建物の中から一部の壁を見ると、土がいっぱいつまったタイヤが積まれてできた壁が見えました。
建物の耐性のためはもちろん、建物内の保湿性を高める働きもするそうです。廃棄物をリサイクルして使うというだけではなく、一つ一つの素材を分析し、それを土やセメントと組み合わせることでその建物の一部としてして重要な働きがあることがわかりました。

これだけでも私はかなり感動しましたが、私がとてもアースシップで本当に学びたいことはここからです。
ニューメキシコへ行った人はわかるかもしれませんが、ここは乾燥地帯です。アースシップのコミュニティーがある場所は、農業など全くできないほどの砂漠です。周りには全く何もありません。しかし、アースシップは完全に独立したコミュニティーなのです。使う電気は自分でつくり(ソーラーor 風力)、もちろんシャワーで使うお湯も太陽の力です。

そして、使う水もすべて雨水を貯め→浄化し、建物内で飲料水and 台所用水→グレーウォーター(使用し汚れた水をトイレを流したり、植物に与えたりする)→ブラックウォーター(そしてさらに汚れた水を、太陽の力で下水処理し、外の鑑賞用植物に与える) といったようにサイクルになっています。なので、限られた雨を貯めておくこと、そしてそれを建物中で再利用することで、うまく水が回っているのです。


乾燥地帯ならではこその知恵ですね。乾燥地帯を旅して、水の大切さを改めて実感したし(とにかく喉がずっと渇いてました...)、アースシップに滞在する中で、私の飲む水が空から恵まれたもので、そして私の使った水がまたトイレや、植物へと使われると思うと、全てが一つのものであるように感じました。太陽の光も、雨も、全てが存在して初めて、私たちが安心して暮らすことができる。そして人間が作り出した廃棄物を使い、建てられたアースシップは偉大な自然と、そして愚かにも偉大にもなる人間の融合の場だと思いました。
アースシップについてはまだまだ語ることが山ほどあります。特にFood Productionについては次のブログで書かせてもらいます。写真もたくさんあるので。

私はまだ勉強中ですが、アースシップについてもっと知り、いつか日本に建てるプロジェクトをMichaelとともに進めたいです。彼は忙しい人なので、今回は会えませんでしたが、インターンシップの方たちとたくさん話をすることができました。アースシップはインドや中国、ハイチなど被災地でのプロジェクトがたくさんあります。とくにこれから、ぜひ日本でのアースシッププロジェクトが行えるように今から少しずつ学んでいきたいと思います。そしてたくさんの人と一緒にアースシップを建てれるように、広めていきます。





4.25.2011

Urban Roots

What is the nature?
Masanobu Fukuoka said nobody knew what the nature was.

But I've been seeing the connections between the nature and people.
It can be Horticultural Therapy, Permaculture, Herbalism, Gardening, Farming....., and can be everything!
People call them in different ways, but we know they are so powerful, helpful, and beautiful.
I thought I was learning new connactions to nature, but I realized they were alreay parts of my life.
I'd like to see what we have now and thank for them.

I seriously don't know what the real nature is, but I know that the nature is something makes me feel good.
I want to bring this great feeling to my family, my friends ,and others.


This picture is our garden we had in 2009. It wasn't perfect, but we hervested so many vegetables from this yard which used to be nothing. I live in the city, but many people already know how to grow their own foods. I learned so many things from my friends and teachers. I think this is the time to share what I know with many people. Please ask me if you are interested in growing your own foods. I still don't know many things, but I want to think about your gardens together.  I also love to learn your skills in your gardens!



Let's grow our Urban Roots and Share our Hervests in this summer!
This is the movie I really want to watch and share with you.
''Urban Roots'' will play on May 7 and 8 in Berkeley.
http://www.rialtocinemas.com/index.php?location=elmwood&film=2011_urban

I hope I can see many of you over there!

4.20.2011

20年後の日本

日本から遠く離れた土地に住んでいる私は、地震が起きてから1か月以上たつ日本に少し安心感を持ち出している気がします。周りにいる多くの人が日本のためのイベントを開催し、義援金も信じられないくらい集まっています。とても有難いことで多くの人が支えてくれているのがよくわかりました。それと同時に、自分の中でも何か緊張の糸が少しずつほどけてきた気がします。

だけど、安心してはいけないんだ、と思っている自分も心の中に強くいます。悲しみ、ショックから、回復への期待へ少しずつ自分の気持ちが動いています。これは今の私にはとても良いプロセスではありますが、あのとき強く感じた思いを忘れてしまうじゃないかという不安もあります。戦争や、阪神大震災のように。私は阪神大震災の被災者でありながらもここ10年間、そのことから遠ざかって生きていきました。子供のころの私にとって忘れてしまいたい経験だったからかもしれません。
しかし、今回の地震は原発事故を引き起こし、それによって私たちはこれから何十年、何百年も悩まされて生きていかなければいけません。
私の周りにいる多くの人が次々と、原発反対を訴えています。私もそのうちの一人と言っていいでしょう。

今日、youtubeより「汚された大地で ~チェルノブイリ 20年後の真実~」をみました。ぜひみんなと一緒に共有したいと思いました。放射能は目に見えないものであり、人々が知らずに放射能汚染されながら生活しているという怖さ。20年以上たったチェルノブイリでは次々と事実が明らかになっています。20年以上たった今、多くの人の身体に癌や白血病などが見つかり、政府はそれを知らんぷりし、事故処理に関わった人々、チェルノブイリ周辺の住民たちはみんな犠牲者となりました。
http://www.youtube.com/watch?v=PHeq8TfSRBM

                      

今の日本では、今回の地震により、必死で真実を知ろうとしている人たち、もう大丈夫だと安心し始めている人たち2つに分かれ始めている気がします。日本から遠くにいる私が感じたことなのですが。

だけど、私はとても心配しています。できるだけ多くの人にこれからも真実を知ろうとして欲しい。まずは自分たちの身体を自ら守ろうとして欲しい。政府に任せるだけではなく、誰かに頼るだけではなく。だって誰が本当のことを伝えてくれるのか私たちにはわからないから。
そして子供や高齢者など、自分たちだけで守れない人たちを守ってあげて欲しい。特にこれからお母さんになる方たち。私の親友も9月にお母さんになる。もうすぐ生まれてくる命を私たちの日本に喜んで受け入れていきたい。今の世代だけではなく、次の世代のためにも私たちが真実を求め続けることが、きっとこれからの鍵になるんじゃないかと思います。

私たち人間が広島、長崎から学んだこと、チェルノブイリ事故から学んだことがあります。きっと今の私たちはそこから知れることがたくさんあるはずです。肩に力が入りすぎて緊張しながら毎日を生きていく必要はありません。私もできるだけたくさんの人に力を抜いていつものように生きてほしいのです。でも、いつでも真実を受け入れれるようにアンテナをはっていてほしいのです。20年後に後悔してしまう前に。





 


4.18.2011

パーマカルチャーの集い ~Berkeley Eco House①~

もうすぐEarth Dayですね。
サンフランシスコにもバークレーにも素敵なイベントがたくさんあってどちらに行くか迷っています。
でも、こうやってたくさんの人が集まり、話しあえる機会があるのは嬉しいことです。

今日は、バークレーにあるEco House ツアー、そしてIntroduction to Herbal Medicineに参加してきました。
前から気になっていたEco Houseですが、中に入ったのは今回が初めて。

私の一番のお気に入りは屋根の上にある'Living Roof'です。歩道のすぐ隣にあるので、歩く人みんなの目を引くとてもかわいい屋根です。もちろんこのかわいさも魅力ではありますが、屋根の上で植物を育てるには重要な効果があります。冬には茂った葉とその間の空気が冬の寒さを寄せ付けない働きをして、夏には屋根に少しずつ水と与えることで、そこからの蒸発作用が夏の暑さを防ぐことができます。見た目も良し、そして重要な働きもしてくれるなんて、これはぜひ私もやってみたい!と思いました。
この屋根を作って初めの一年は、野菜や食べれる植物を育ててみたらしいですが、夏に雨の降らない乾燥するこの地域では、水がなくても育つサボテンやアロエ、それにアイスプラントなどの多肉多汁植物が有効なようです。

写真では見えませんが、屋根の上にはソーラーパネルもついてます。

そして窓の外側に取りつけられた花の形に彫刻された柵は、すべてリサイクルの金属からできたもので地元のアーティストによって作られました。


そしてこの建物は藁と粘土によって作られたナチュラルビルディングです。写真下に映っている小窓は、Strawbale ''Truth'' Window と呼ばれ、人々に壁の内部が藁でできていることを実際に見てもらうための小窓なんだそうです。
このエコハウスは主にバークレー市内の学生やそして近所の人の学びの場という目的で建てられたため、人にわかりやすく伝えるための工夫がたくさんありました。

ナチュラルビルディングについては私もまだまだ勉強中なのですが、今回見ることができた藁と粘土でできた家、ストローベイルハウスについて少し調べてみました。
日本ストローベイルハウス協会というウェブサイトでは、わかりやすく説明されています。
http://www.japanstraw.com/index/main/01nanika/01nanika.html
このサイトで書かれているように、藁で家を立てるというアイディアは私にも「三匹の子豚」の話を思い出させてくれました。軽すぎて狼の息ですぐに吹き飛ばされちゃう、っていうイメージです。
今私たちが住んでいる家のほとんどは、コンクリート、鉄筋、煉瓦、木(ベイエリアは古い家が多い)などで、藁で作られた家は想像しがたいものです。やっぱり頑丈な家を建てるためは堅いものを使わなければいけない、という多くの人が思っていました。だからこんなに軽い藁を使うなんてきっと思いつかなかったのでしょう。


JSBHAのウェブサイトより参考に、ストローベイルハウスの定義を書かせて頂きます。

ストローベイルハウスとは、わらをぎゅっと圧縮して結んだブロックを積み重ねて壁を築いていく方法です。(たまに農家の近くを走っていると藁のブロックを見かけることがあります。)そのわら壁の表面に粘土などを塗って、火から耐えれるものに変え、さらに漆喰(シックイ)などの材料を塗ることで水にも耐えれるようになります。断熱効果バツグンで、それにすべてが自然素材からできていて、しかも藁を手に入れることは簡単である、というたくさんの利点がストローベイルハウスにはあります。
すごいですね~。アメリカでは究極のエコロジーハウスとも認められています。毎日何十時間も過ごす自分の家が、化学合成物質ではなく自然素材でできたものであれば、どんなに安心して過ごせるでしょうか。しかもセルフビルドが十分可能といわれ、力のあまりない私でもできることを知りました。実際にこのバークレーエコハウスは、ワークショップの参加者や地元の学生たちによって建てられたそうです。
日本で家を建てようとなると職人さんじゃなきゃ難しい、と思われがちですが、こうやって経験のない人でも、誰でもみんな一緒に楽しく学びながら建てれる家がもっとあればいいなと思います。子供もお母さんお父さんも、おばあちゃんもおじいちゃんも、みんなで一緒になって自分たちで家を建てていく。それがきっと本当の家になるんじゃないかと私は思います。私も近いうちにぜひ挑戦してみます。その時は私の家族、友達、その友達の友達、近所の皆さん、できるだけ多くの人と一緒に素敵な家を建てたいです。


写真上は、小屋の中から撮ったもの。壁が藁でできたものだということがよくわかります。

このエコハウスツアーについて、まだまだ書きたいことがあるので続きは「エコハウス②」にて書かせて頂きます。

Have a wonderful day!








4.03.2011

パーマカルチャーの集い ~ナチュラルクラフト①~

陶芸のクラスを受け出して、2か月が立ちました。
そして、やっと私の生まれて初めて作った器たちが手元にやってたのです。
正直なところ、想像してたものと全く違う色でした。
底に彫った自分の名前を見るまでは、全く気づきませんでした。
でも、どれもかわいい私の器たち。どこか歪んでたり、色がまだらなところがありますが、自分の手で一から作った器たちは、私に母性本能を与えてくれました。

今まで、家で使われているお皿といえば、IKEAやどこかのお店で買ったものばかり。きっと工場で大量生産されたものだろうな~と思いつつ、それが割れても、あまりみんな気にしない。
でも、こうやって自分の手で、粘土を選び、形を作り、色を選び、焼き、そして出来上がったものには命を感じます。忙しい毎日、大量生産されたものを安いからといい購入する。そしてその安いものが壊れたりしても気にしない。すべてのものに命があるという思いを忘れていたような気がします。
陶芸は、私にそんな思いを取り戻させてくれました。まだまだ新米の陶芸家ですが、楽しみ、そして新しい命を、器を、生み出していきたいです。


今回は陶芸の話ばかりしましたが、器だけではなく、食べ物、衣服、洗剤、家具などなど、一度見直すことはいい機会だと思います。
私の住むバークレー市では、地元の農家や、地元が生産するものを応援するプロジェクトがあり、街のいたるところで「Go! Local!」などの張り紙が見られます。
もちろん、地元のビジネスを応援することは、私たちの住む街の経済を良くする効果があります。それに自分たちの食べ物がどこから来たのか、誰に育てられたのか知ることができます。
私にとって、ファーーマーズマーケットで野菜やパンや蜂蜜などの生産者から直接買い、そしてその人たちと会話をすることが毎週末の楽しみになっています。
すべてのものに命が宿り、そしてそれをおいしく頂ける幸せをいつも感じています。

都会に住むと、お店で買い物をすることが多くなり、自分が買ったものがどこから来たのか、誰が作ったのかわからないまま消費することが当たり前のようになります。
私だって、物のルートを確認せずに、買い物をすることももちろんあります。それがすぐ必要とか、それしか選べないときなど、理由はほとんど急いでる時ですが。

でも、パーマカルチャーの考えを知ってからは、物にかかるエネルギーを意識するようにしています。その物が遠い国から来ているとすれば、運ぶための飛行機、、船、車などのガソリン代が必要です。もし、同じ物で、自分の隣町、それに自分の街から来ているとすればエネルギーの量は半分以下になります。それに、食べ物で考えると、運ぶ距離が長ければ長いほど新鮮さは失われてしまいます。

私は、自分で買うものは安全で、そして新鮮で、無駄なエネルギーをかけてない物を買いたいと思います。もし、買い物をするときにチョイスがあるとすれば、ぜひその物にかかるエネルギーの量を考えてみてください。きっとそうすることで、新鮮で安全ななものが手に入るし、そして自分の周りの経済効果へと繋がります。恒常的持続可能な環境づくり、なかなかそう言われてもどこから始めていいか混乱しちゃいますが、(私もその一人です。。)
まずは、
感謝の心、「いただきます。」を忘れずに。






3.29.2011

Permaculture Gathering ~Earth Embassy~

''We need to pour the energy of hope into our minds and bodies and walk toward to our future together instead of dwelling on the present situation.  '' by Kiyokazu Shidara


This is our hope!
These are amazing projects from Earth Embassy in Japan.
http://www.earthembassy.org/uncategorized/relief-eco-villages/

We are still terrified of the radiation in Japan....
However, we need the energy of hope and we need these projects.



日本語のみになりますが、この映画はぜひ観たいです。
東京では、上映されることが決まったそうです。
東京にいる方、ぜひ観たら感想をきかせて下さい。
http://888earth.net/index.html


Peace,

3.26.2011

Permaculture Gathering ~Message from Japan~

I've been writing my blog in only Japanese recently.
I feel so sorry for not sharing mamy information with all of my friends.
However, I just finished translating one great message from Japanese to English and I'd love to share with everybody!
This message 'The Heartbeat of Mother Earth' is written by Kiyokazu Shidara who is a permaculture designer and also a president of the Permaculture Center of Japan.
I read his message on the website of the Permaculture Center of Japan a few days after the huge earthquake happened in Japan.
I was so sad, dipressed, and got so frustrated not being able to help anything for Japan. But his message impressed me and told me what I could do for. I realized that I can help translating this message so that we can share it with all of my friends in the world. I know that Japan needs a lot of hopes and believe that all we can hope together.
Also, one of my friend said, ''I think now, more than ever, Japan needs permaculture.'' I totally agree with him! That's why I'm telling my information I learned in the permaculture class to many of my friends and having a Permaculture Gathering in Japanese community in SF. I hopefully integrate this Japanese community into great permaculture community in SF, East bay, and all of the world.

Finally, I'd like to thank Kiyokazu Shidara for sharing his great message and also Shawn Mercy for helping my translation.


The Heartbeat of Mother Earth
Originally Written in Japanese by Kiyokazu Shidara
Translated from Japanese to English by Wakana Kawamura

The Northeast Japan earthquake reminds us that we can’t save lives that have already been lost. This earthquake and tsunami destroyed many peoples’ lives, infrastructure, our economy, and local culture which may never come back to us.
 I think our approach from now on should be thinking about how to create a new society including infrastructure and economy. Create a new way of life instead of regaining the way of life we lost.


In the past, we have had so many debates about our environmental, societal, and economical problems. I see this event as an opportunity to think deeply about the core of problems caused by this earthquake and the nuclear power plant. Without this discussion, we can’t find any hope for our future.


However, I do know that we can’t create our new society with only individuals or government. I want all people to think, share their thoughts and create our society together. I believe that all we can create our new society together and feel comfortable, peaceful, and live proudly with our achievements.


I encourage everybody to think and share their paradigm and to create their society. Of course, I know that we can’t create a perfect society right away. Of course, we should always come together and discuss again if we observe mistakes or problems. I think our discussion should repeat again and again, like our heartbeat, and will leads to a better society in the future.


We still don’t clearly understand all of terrible impact caused by this earthquake. We lost so many people, their homes, and memories. We know our minds and bodies are filled by sadness, surprises, and fears. However, I think that we need to pour the energy of hope into our minds and bodies and walk toward to our future together instead of dwelling on the present situation.


Let’s come together and start a conversation. I believe that many people’s power will make everything possible. This is the time to show the possibilities of the human being, being human let’s believe in our strengths.



Let's come together and start a conversation!








3.22.2011

パーマカルチャーの集い ~Message~

カリフォルニアに来てもうすぐ3年という年月が経とうとしていますが、初めて翻訳というものをやらせてもらっています。そして、その難しさに奮闘しています。
今まで、Writingの授業をとっていて、Essayをこなしていくたびに少しずつ書くことに自信は持っていましたが、翻訳というものは正直、とても難しいです。。。
日本語の繊細さ、そして奥深さをいかに英語で表現するか。その人の言葉を理解すればするほど、その言葉を違う言語で表わすことで、その言葉の意味が変わってしまうのではないかという恐ろしさ。自分なりに試行錯誤しつつ、頑張っています。
今回、翻訳をしたいと思ったのは理由があります。
日本での地震後、毎日悲しみや怒りのニュースをインターネットで見ている中、私は、ある方のホームページにある文章に目がとまりました。それは、パーマカルチャーセンタージャパンの設楽さんが書かれた「地球の鼓動」という文です。その文章を読み、私はこれをもっと多くの人に読んでもらいたい!と思いました。アメリカでも日本の地震、原発について悲しみや恐れなどのニュースが毎日流れています。とてもたくさんの人たちが心配してくれてとても有難いです。いろんな方々が日本へ、私たちに手を差し伸べてくれています。ほんとうに感謝の毎日です。
しかし、私は彼らに、日本の悲しみのニュースだけではなく、設楽さんの書かれた文章のような希望へ向かったメッセージも届けたいのです。
その後、設楽さんに許可をもらい、翻訳をさせてもらうことになりました。今週中にはみなさんのもとに届けるように、私は精一杯頑張ります。
今回、いろんな巡り合わせがあり、こうやって「地球の鼓動」を翻訳させてもらうことを私は誇りに思います。

以下はパーマカルチャーセンタージャパンさんからコピーさせてもらいました。「地球の鼓動」です。この前行った第1回パーマカルチャーの集いでは、朗読させてもらいました。日本語を読める方は、ぜひ読んでください。

地球の鼓動
  今回の地震は私たちに、もう元に戻ることは出来ないことを示しているかと思います。地震や津波で破壊された建物だけではなく、そこに生きてきた人達の生活、そして大きくは、日本の経済や社会の在り方も元の形に戻ることはないのではないかと思います。これからの取り組みは、「戻る」ためではなく、新しい社会の仕組み−経済を含めて−を考え、それを試行錯誤しながら創り上げていくことを目的としていくべきであると考えます。


 環境問題をはじめとして、これまでの、あるいは現在の社会や経済の在り方の見直しを促す出来事や現象は数多くあったと思いますが、今回の地震や原子力発電所の事故は、私たちにきっぱりとその最も根本的な部分に取り組むことを求めているのだと思います。もしそうしなければ、少なくともこの国とそこに生きる者達の未来に希望は見出すことが出来ない状況に現在あるのではないかと思います。


 ただ、新しい社会づくりは個人やあるいは現在の行政などの特定のグループや機関が行えるものではありません。全ての人が考え、その考えを交換、共有することで、本当に全ての人が安心を感じながら、自分の成すべきことをしているという充実感を持って生きて行くことが出来る社会を築いていくことが出来るのだと思います。


 皆が考え、それらを集約したパラダイムを皆が共有し、それに基づいて社会づくりが行われる。勿論一度だけで最良の社会が築かれることはない。間違いについては、再度全ての人が参加しそれを訂正していく。その様な広がりとまとまりを鼓動のように繰り返していくことで、新しい社会は形を成していくのだと思います。


 今回の未曾有と呼ぶべき事態は未だその全容が把握できない状況にあります。人の命を含めてあまりにも多くのものが失われてしまいました。悲しみと驚き、そして恐怖は、私たちの心や体を未だ縛っているかと思います。しかし、とどまるのではなく、先に進むことが、希望というエネルギーをもう一度私達の体と心に満たしていくただ一つの方法ではないかと思います。


 地域で集まり、皆で話し合いましょう。何が出来るか、何を始めるのか。一人では出来ないことも、多くの人が集まり、動くことで可能になるかと思います。


人間の可能性が試されているのだと思います。自らの力を信じましょう。




設楽 清和

http://www.pccj.net/

3.20.2011

パーマカルチャーの集い ~Water ①~

私の住んでいるバークレーでは雨が続いています。
1週間ほど雨マークが続いているので、自転車通勤の私にとっては少しがっかりです。
でも、庭の野菜たちは喜んでいるみたいです。

今日は、雨の日でもあるので、少し水の話をしたいと思います。
私たちの生活で、水は欠かせない宝物です。
飲み水、料理、洗濯、食器洗い、お風呂など毎日水を使わない日はありません。
水はいつも当たり前のように私たちのまわりにあり、それがなくなる日なんてなかなか想像しにくいものです。
前にも話しましたが、恥ずかしい話、私が水の大切さに気付いたのは最近のことです。
私が小さい頃、お母さんに「開けたら閉める!水の無駄遣いやで~!」と何度も怒られましたが、そんなことなんて気にもとめてませんでした。水道代を払うのはすべて両親だったので、いくら私たちが水をつかったなんて全く知りませんでした。恥ずかしいです。

しかし、私たちが使用できる水は決して無限のものではありません。世界で砂漠化が問題になってる中、私たちの水もいつ底をつくかわかりません。たとえ、私たちの世代はたくさんの水を使えたとしても、次の世代、そしてそのあとの世代に続く有効な水資源を残せるでしょうか。パーマカルチャーは恒久的持続可能な環境を作り出すデザインをします。いつも7世代あとのことを考えています。
しかし、正直なところ、そんな何百年後のことなんて考えれない~という人も多いと思いますが(私もそのうちの1人でした)、まずは私たちが使える水が周りにあることに感謝しましょう。

水の大切さに気づくことは簡単なようで、難しいと私は思います。きっかけがなければ水の大切さを意識することは難しいかと思います。たとえば、私の場合、何年か前にキャンプに行ったとき、8時間ほどのハイキングをしました。その時、自分たちに必要な水をかかえて長距離を歩くことがとても大変でした。のどが渇いても、少しづつ水を飲み、最後まで安心してハイキングできるように水を残します。都会にいると、のどが乾けば、水道をひねれば水がでるけど、水道があるのはほんの限られた場所だけです。都会から離れ、水が限られた状況で初めて、水があってよかった~、と感じました。

世界でたくさんの人が水の大切さについて訴えていて、その人たちの言っていることに感動しました。でも、実際に私が水への感謝ができるようになったのは、自分が水がなくて困った体験をしたからです。自らの体験はいつも私に本当の知識を与えてくれます。

私はできるだけ多くの人と一緒に水の大切さを感じたいので、まずはみんなにも実際に体験してもらいたいです。
例えば、自分が飲む水の量を意識したり(飲むなとは言いません笑)、シャワーが故障したとき、
晴れた日が続いて、庭が干からびたのを見たときなどなど、きっと気づけば実際に水の大切さに気づくチャンスはあると思います。

今、地震後の被災地では多くの人が水の大切さを感じています。私も、阪神大震災後、お風呂に貯めてあった水を少しずつ飲んでいました。

日本にいるたくさんの人が、水の大切さを今感じているのではないか、と思います。早くみんなに安心して生活できる水が届くように、私は祈っています。
そして、その人たちの経験を決して無駄にはしないように、私たちみんなが一緒になり、今こそ水へ感謝する時だと私は信じています。



3.18.2011

パーマカルチャーの集い

日本のために私ができること。
悲しみだけで終わるのではなく、希望に向かうエネルギーをできるだけ多くの人に持ってもらいたい。

私は、阪神大震災の被害者の一人です。
私はまだ小学生で、両親、弟、とそれに、まだ赤ちゃんだった妹と神戸に暮らしていました。
あの地震の瞬間は、正直何が起きたのかはっきりと覚えていません。きっと自分の身体が思い出したくないと、拒否しているのかもしれません。
はっきりと今でも覚えているのは、家族でずっと一緒にいたことと、少しずつ、何日もかけて食べ続けたドライカレーの味です。(それ以来、ドライカレーは嫌いになりました。)
地震後、1週間もたたないうちに福井県の祖父母の家に家族みんなで疎開しました。
今思うと、両親はきっとその答えを出すのに苦しんだと思います。たとえその決断が、私たち子どもにとっては一番安全なものだとしても。
慣れ住んだ土地、友達や仲のよかった近所を離れ、地震の被害がおさまるのを、遠く離れた場所で、見守ることを選んだ両親、きっと友達や近所の人の安否をずっと祈っていたと思います。

そんな母と数日前、電話をしました。
両親は関西に住んでいるため、すぐに無事を確認できました。
私が泣きそうになりながら電話してると、母はこう言いました。
「こないだ三ノ宮(神戸の中心地)を通り過ぎた時、ここにでっかい地震があったなんて考えれへんかったわ~。人間の力はすごいな~。今、神戸は、地震が起きる前以上に栄とるで。」

私はその言葉に、人間の強さを感じました。
人の命、その人たちのライフ、それに思い出が奪われ、それを取り戻すことはできません。阪神大震災で、私は何人も友達を失いました。
とても悲しくて、悔しくて、人間はとても脆いものだと感じさせられました。
でも、それを取り戻すことはできないけど、私たち、人間の強さを信じて、私たちの新しい未来を創り上げることはできると思います。
悲しみに押しつぶされるだけではなく、希望というエネルギーを持つことがきっと一番今の私たちには必要なことなのではないか、と信じます。


そして、私が日本のために今できること、それはパーマカルチャーを広めることだと思います。
私は、先月サンフランシスコにあるUrban Permaculture Design Course 修了しました。
そして今はできるだけ多くの人にパーマカルチャーを伝えれることを願っています。

パーマカルチャーという言葉を初めて聞いた方も多いと思いますが、基本的な定義は「人間にとっての恒久的持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系のこと」です。
きっとこの定義だけでは???がたくさんだと思います。私もそうでした。
パーマカルチャーのおもしろいところは人によって少しずつ定義が違うところです。でも、どれもそうだよね、ってうなずけるアイディアなのです。
日本のパーマカルチャーのウェブサイトでも十人十色な説明がされています。とても興味深いので見てみてください。パーマカルチャーとは何か、アイディアがつかみやすいと思います。

パーマカルチャーセンタージャパン
http://www.pccj.net/

安曇野パーマカルチャー
http://www.ultraman.gr.jp/perma/

そして、今の私にとっての定義は「地球とともに生きること。自分のまわりで需要と供給のバランスがうまくとれ、楽しめる生活をデザインすること、そしてそのデザインが次の世代へと永遠に続くこと。」とだと考えています。

私はパーマカルチャーを学び始めて、自分の今までの生活に無駄なエネルギーがたくさんあったことに気付きました。例えば水の使い方。自分の使う水がどこからきているのか、それにどれだけの水を私は一日使っているのか、今までは考えたことがありませんでした。それがお金を払えば、無限に使えるもののように思っていました。電気だってそうです。私の使う電気がどこから送られてきているのか、恥ずかしながらも考えたことがありませんでした。今回、日本で原子力発電の事故があり、初めて、私たちの電気は原子力発電に頼っていたことを感じさせられました。

私が生まれたころには、原子力発電は私たちの生活の一部であって、ほんとうにそれが必要なのか、疑ってもいませんでした。今考えると恐ろしいことです。
しかし、私を含め、日本にいる多くの人がそのように思っていたかもしれません。
そして今回の事故で、みんなの注目が原子力発電に向いています。
原子力発電がいかに恐ろしいものかたくさんの人が身をもって体験しています。

今こそ、水や食べ物、そしてエネルギーがどこから来るのか、どれだけ重要か、考えるチャンスだと思います。私たちの持続可能な生活をみんなで一緒に考えていけると信じています。


いくら自然が強い風を私たちに吹きつけてきても、私たちはそれを風力発電に代える方法を知っています。私たちは自然とともに生きていく方法を知っています。
自然は敵では決してなく、私たちはその自然と共存し合えます。
全てのことには意味があり、全ては繋がっています。
それをできるだけたくさんの人と分かち合いたいです。

地震が起きてもうすぐ1週間がたとうとしています。
たしかに今やらなければできないこと、救助や義援金募集などはたくさんあります。
私も自分たちのできる限りのことを友達と一緒に活動しています。
一刻も早く多くの人に笑顔が戻るように、毎日祈っています。

パーマカルチャーはを広めることはすぐできることではなく、数年、十年、そして百年後を見通して広めていくつもりです。今すぐには参加できないけど、興味を持ってくれたひと、いつでも待っています。焦らず、パーマカルチャーはずっと永遠に続いていくものなので、いつでも声をかけてくださいね。



Peace,