4.18.2011

パーマカルチャーの集い ~Berkeley Eco House①~

もうすぐEarth Dayですね。
サンフランシスコにもバークレーにも素敵なイベントがたくさんあってどちらに行くか迷っています。
でも、こうやってたくさんの人が集まり、話しあえる機会があるのは嬉しいことです。

今日は、バークレーにあるEco House ツアー、そしてIntroduction to Herbal Medicineに参加してきました。
前から気になっていたEco Houseですが、中に入ったのは今回が初めて。

私の一番のお気に入りは屋根の上にある'Living Roof'です。歩道のすぐ隣にあるので、歩く人みんなの目を引くとてもかわいい屋根です。もちろんこのかわいさも魅力ではありますが、屋根の上で植物を育てるには重要な効果があります。冬には茂った葉とその間の空気が冬の寒さを寄せ付けない働きをして、夏には屋根に少しずつ水と与えることで、そこからの蒸発作用が夏の暑さを防ぐことができます。見た目も良し、そして重要な働きもしてくれるなんて、これはぜひ私もやってみたい!と思いました。
この屋根を作って初めの一年は、野菜や食べれる植物を育ててみたらしいですが、夏に雨の降らない乾燥するこの地域では、水がなくても育つサボテンやアロエ、それにアイスプラントなどの多肉多汁植物が有効なようです。

写真では見えませんが、屋根の上にはソーラーパネルもついてます。

そして窓の外側に取りつけられた花の形に彫刻された柵は、すべてリサイクルの金属からできたもので地元のアーティストによって作られました。


そしてこの建物は藁と粘土によって作られたナチュラルビルディングです。写真下に映っている小窓は、Strawbale ''Truth'' Window と呼ばれ、人々に壁の内部が藁でできていることを実際に見てもらうための小窓なんだそうです。
このエコハウスは主にバークレー市内の学生やそして近所の人の学びの場という目的で建てられたため、人にわかりやすく伝えるための工夫がたくさんありました。

ナチュラルビルディングについては私もまだまだ勉強中なのですが、今回見ることができた藁と粘土でできた家、ストローベイルハウスについて少し調べてみました。
日本ストローベイルハウス協会というウェブサイトでは、わかりやすく説明されています。
http://www.japanstraw.com/index/main/01nanika/01nanika.html
このサイトで書かれているように、藁で家を立てるというアイディアは私にも「三匹の子豚」の話を思い出させてくれました。軽すぎて狼の息ですぐに吹き飛ばされちゃう、っていうイメージです。
今私たちが住んでいる家のほとんどは、コンクリート、鉄筋、煉瓦、木(ベイエリアは古い家が多い)などで、藁で作られた家は想像しがたいものです。やっぱり頑丈な家を建てるためは堅いものを使わなければいけない、という多くの人が思っていました。だからこんなに軽い藁を使うなんてきっと思いつかなかったのでしょう。


JSBHAのウェブサイトより参考に、ストローベイルハウスの定義を書かせて頂きます。

ストローベイルハウスとは、わらをぎゅっと圧縮して結んだブロックを積み重ねて壁を築いていく方法です。(たまに農家の近くを走っていると藁のブロックを見かけることがあります。)そのわら壁の表面に粘土などを塗って、火から耐えれるものに変え、さらに漆喰(シックイ)などの材料を塗ることで水にも耐えれるようになります。断熱効果バツグンで、それにすべてが自然素材からできていて、しかも藁を手に入れることは簡単である、というたくさんの利点がストローベイルハウスにはあります。
すごいですね~。アメリカでは究極のエコロジーハウスとも認められています。毎日何十時間も過ごす自分の家が、化学合成物質ではなく自然素材でできたものであれば、どんなに安心して過ごせるでしょうか。しかもセルフビルドが十分可能といわれ、力のあまりない私でもできることを知りました。実際にこのバークレーエコハウスは、ワークショップの参加者や地元の学生たちによって建てられたそうです。
日本で家を建てようとなると職人さんじゃなきゃ難しい、と思われがちですが、こうやって経験のない人でも、誰でもみんな一緒に楽しく学びながら建てれる家がもっとあればいいなと思います。子供もお母さんお父さんも、おばあちゃんもおじいちゃんも、みんなで一緒になって自分たちで家を建てていく。それがきっと本当の家になるんじゃないかと私は思います。私も近いうちにぜひ挑戦してみます。その時は私の家族、友達、その友達の友達、近所の皆さん、できるだけ多くの人と一緒に素敵な家を建てたいです。


写真上は、小屋の中から撮ったもの。壁が藁でできたものだということがよくわかります。

このエコハウスツアーについて、まだまだ書きたいことがあるので続きは「エコハウス②」にて書かせて頂きます。

Have a wonderful day!








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