2.19.2014

恵みの雨を呼ぶレインダンス 

大干ばつのカリフォルニアに恵みの雨が降りました。



五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る、と言われる日本。
そんな雨に恵まれた日本で育ったわたしにとって、こんなに雨のない生活はは初めて。

雨が降ることを祈る毎日。

昔、ネイティブアメリカンは干ばつが続くと、
族の仲間と共に雨を呼ぶレインダンスをしたそうです。

わたしたちトランジションアルバニーの仲間も一緒に、畑のまわりでレインダンスを踊りました。去年貯めた雨をわたしたちが育てている野菜に少しずつ与えながら。

この国に来てもうすぐ6年。
今まで一度も「節水」という言葉を聞いたことがありませんでした。
日本では頻繁に使われる「節水」という言葉、
今回の大干ばつがあり、やっと聞くことができた。

わたしたちが毎日当たり前のように使う蛇口から溢れ出てくる水。
いったいどこからきているんだろう?
貯水池の水面がどんどん下がり、みんながやっと心配しだす。
心配し始めるの遅いで!と突っ込みたくなるほど。

でも、わたしを含め多くの人が気づけただろうか。
当たり前のように使える水は、ほんとうは自然の恵があってのもの。
雨が降ることの大切さ。
もっと地球を大切にしなければ。感謝しなければ。

蛇口から出る水を使うことでしか水を得ることができない都会人。
その水が途切れるかもしれないと知り、初めて危機感を感じた。
都会に住むわたしたちはお水も電気も食べ物も全部依存して暮らしている。
そんなわたしたちに何ができるかな。

日本では、電気をオフグリットにする友達がたくさん増えてきている。
ひょっとしたらお水もオフグリットにできないのかな。
自分たちでお水を得て、使ったお水を循環させる。
3年前に訪れたニューメキシコ州にあるアースシップでは、全てがオフグリットだった。
全てが循環していて、とても美しく、心地よかった。

都会でもそういう生活ができるかもしれない。
そう願い、今年初めに設置した雨水貯タンク。2日間で満タンに。


貯めること、お水を大切に使うこと。
まずはそこから始めていこう。
水を大切にする暮らし。
地球と共に生きる暮らし。



2.06.2014

発電ガール日記⑥ 直流と交流の違い?


我が家では、自家発電プロジェクトが順調に進んでいます。
私の妄想で始まったこのプロジェクト、今ではショーンがわたしより張り切ってます。


きっと機械好きの血が騒ぐのでしょう。
少年のようにはしゃぐアラフォーのショーンさん。とても嬉しそう。

わたしには??ハテナの世界が繰り広げられていますが、それでもわたしなりに発電の仕組みを理解しようと質問しまくっています。

苦手意識もあり、英語の説明でもあり、理解するのに時間がかかりそう。
でも、私のなかの頭の整理も兼ねて、学んだことを書いていきたいと思います。
間違った変なことを言っていたら、どうぞ指摘してください。メッセージもくれたら嬉しいです。
きっとこれを読むみなさんは、もうすでに知ってることだと思いますが、電気のことを全く知らないわたしみたいな人のために、学びをシェアしたいです。

まず、
直流(Direct current, DC)交流(Alternate Current, AC)の違い

これはなんとなーく知ったかぶりをしていたわたし。でも、説明しようとすると、やっぱりわかっていなかった。。。あれ?どっちがどっち?なんてこんがらがってます。

何が直流で、何が交流なのか。

わたしたちが持ち歩く携帯電話は直流機器の代表。
それに対して、家で使うテレビ、洗濯機、冷蔵庫は交流機器の代表。

大きな違いは、
直流機器は電池(バッテリー)で動いていて、交流機器は家のコンセントで動いている。
どちらも電気で動いているけど、使っている電気の種類が違うみたい。

そもそも種類が違うってどういうことや?
それは電気の源が違うということらしい。ようするに直流機器の電源は電池で、交流機器の電源は家庭用の電源なのです。

なるほどー!

もうひとつの違いは、
直流機器の源、電池にはプラスとマイナスの方向がありますよね。
でも、交流機器の源、コンセントにはそれがないんです。
つまり、プラスマイナス方向があるのは直流で、ないのが交流。(細かく言えば、交流は方向がないのではなく、方向が時間とともに変化してるらしい。うーん、奥深い…)

知らないことだらけでびっくり。
でも、これを知って何の役に立つんだろう?なんて思ってしまったわたし。

だけど、これを知っておくと後の自家発電プロジェクトにとても役に立つ!らしいのです。

後に詳しく説明しますが、ソーラーパネルで作った電気を直流としてバッテリーに貯め、それをインバーターという機械で交流に変えて、電気を使う、というふうになるらしいです。うーん、ちょっとアドバンスな話の内容となりますが、単純に考えてみると……交流に変換することで家庭用コンセントのような役割で、いろんな種類の機器を動かせるのか。

たしかに、わたしの持っているミニソーラーパネルは、小さい電池みたいなのがついていて、それを使って充電できるのは、携帯電話だけ。それって直流をそのまま直流として使うからなんやろか。

そもそもソーラーパネルで電気ってどうやってできるんやろ?
電気って貯めれる?エネルギーの完全自給は可能なん?
なーんて疑問が次々と湧き出てきました。

でも、今日はとりあえずここまで。大切な直流と交流の違いを少しでも理解できた(?)のでよし、とします。
何に対しても「なぜ?」と疑問をもつことが大切なのです。
そこから興味がわき、もっと知りたいと繋がっていく。苦手だと思っていた電気について、なんだかとても気になってきた。電気がもっと身近に感じる。
ショーンとの会話もはずみ、晩御飯を食べながらエネルギートーク。そんな時間を持てて、とても嬉しい。電気のおかげで夫婦仲もばっちりや。

毎日食べているものには『いただきます』と感謝しているのに、毎日使っている電気のことを気にしないのは、すこしアンフェアな気がしていた。
毎日使っている電気のことを知って、使うたびに感謝の気持ちが実感できるような生活にしていきたいな。
もしそんなプロジェクトを一緒にしたーい、という仲間がいたらぜひ会いたいです。
発電ガールプロジェクトとしてソーラー発電だけでなく、風や水、火などを利用して自給できる電気の可能性を広げていきたいなぁ。夢はふくらむ。ふくらむ。




2.02.2014

発電ガール日記⑤ 自家発電プロジェクト:土台作り

去年日本で出会った藤野電力さんにインスパイアされ、はじまった自家発電プロジェクト。
ソーラーパネルの会社に勤めるエンジニアの旦那さんに協力してもらい、着々と進んでいます。

自分の家の屋根にソーラーパネルつけたらいいやん、と思われるかもしれませんが、家を借りているわたしたちにとっては、大家さんがOKを出してくれなければ設置することができないのです。
一度交渉してみたのですが、あまり興味のない様子。お金もかかるので仕方ないのかな。  

でも、大丈夫。
屋根に付けれなくたって、太陽の当たる場所さえあれば発電できます。
庭や、公園や、今後はイベントなどで使用できるように、移動型のソーラーシステムを作ります。

移動型のソーラーシステムというと、ミニサイズや中型サイズのソーラーパネルを思い浮かべますが、なんと我が家が使うパネルは家の屋根につける大きいタイプのパネル。        
大きさ約1m×1.5m。そしてけっこう重いんです。

なぜそんな大きいパネルを使うのかというと、会社からタダで頂いたから。いわゆる商品にできないキズモノらしいです。でも、みためはキレイだし、ソーラーパネルとして機能するのでうちらにとっては問題なし。                                 
                         
そんな大きなソーラーパネルを支えるために作る土台を作っていきます。日曜大工が得意なショーンが大活躍。使用する木材は、ほとんどがリサイクル。昔使っていた机や棚を解体したときに残しておいたものをリユーズしました。設計図もショーンが作り、組み立てていきます。         

おんぼろガレージの中は男のロマンがいっぱい。   

作業の合間に、ショーンによるミニレクチャーを受けました。発電ビギナーなわたしたちのために、電流計の使い方、読み取り方を習いました。難しい英語でね。理解できたかしら。

車の電流も測れるんだってー。当たり前のことかもしれないけど、やっぱりすごーい。


動かせるようにタイヤを後ろに2つ、前に小さめのタイヤを一つ、付けていきます。

助っ人のゆみさん親子がやって来て、みんなで土台作りをお祝いします。
一番活躍したのはショーン氏。うちらはというと、魔法のように土台が作りあがるのを、熱いまなざしで見守っていた…のです。 わー、すごい!という私たちの声援はきっと嬉しかったはず。                        

土台作りはとっても大切。うちらがみーんな乗ってもビクともしない土台ができました。
ショーンさん、ありがとう!

次はいよいよソーラーパネルを乗っけるぞー、なんて思ってたわたし。
でも、発電するにはもっといろんな機械が必要なんやでーって言われ…
これからが本場らしい。自家発電プロジェクトはまだまだ続きます。